2002年春場所優勝自戦記・・・「選択は成功したが」
大野 隆
 

 今場所の連盟内優勝の原動力となったのが、11勝した隆乃若の10点登録なのは言うまでもありません。しかし、これは予想でもなんでもなく、鳴門部屋ファンの私が、番付を下位に落とした彼を上位登録するのは当然の事なのです。むしろ、なぜ11点に登録しなかったのかと悔やんでいるくらいです。結果的には琴光喜と入れ替えておけば、ベスト50入りができました。しかし、顎の骨が折れていた琴光喜に負けるところを見ると、まだまだ上位で勝ち越すのはきつそうですね。早く、上位に定着たうえで優勝争いにからむ彼を見たいのですが。
 登録時に悩んだのは、新入幕の霜鳥を入れるかどうかでした。結局迷った末に切ったのが正解だったのですが、替わりに6点枠に入れたのが玉乃島だったので、まったくもって意味がありませんでした。
 また、4点枠に玉春日を入れたのは、ちょっとした奇手でした。普通はもっと番付の上の力士を入れるとしたものですが、なんとなく平幕上位の力士が金銀星を挙げられそうに見えなかったので、あえて彼にしました。場所前は勝負手のつもりでしたが、これも結果的に全く意味がありませんでした。やはり定跡通りにすべきでした。
 悔やまれるのは安美錦です。入幕時から彼に対する私の評価は高く、新入幕の時をはじめ、二回に一回は登録していました。しかし、昨年は毎場所のように7勝7敗で千秋楽をむかえ、一度も9勝以上できませんでした。そのため、今年に入ってからは切っていたのですが、今場所大化けするとは・・・。来場所は初の上位なので勝ち越すとは思えませんが、そう遠くないうちに上位に定着するかもしれません。ちなみに、もう一人の二桁力士である琴龍については、眼中にありませんでした。さすがに、休場明けの30代の力士を登録する気は普通おきないとしたものでしょう。これは仕方ないので、後悔もしていません。
 とまあ、簡単ながら、場所の総括をしてみました。自己最高位を更新し、のべ7人目の掲示板入りを果たしたのは嬉しいですが、やはり反省点は残ります。最近ではなかなか相撲の研究をする時間的余裕はないのですが、より上を目指して頑張りたいものです。
 というわけで、優勝が決まった13日目の時点ではまだまだ望みがあった「ブロックベストテン入り」も「永世弱小位・角建逸氏、自己の裏登録に敗れる」も実現しなかったので、やけにテンションの低い自戦記になってしまいましたが、このへんで終わらせていただきます。

 追記・この春場所をもって、大至が現役引退を表明しました。初参加のである1996年九州場所に登録した力士であり、また次の場所で私の優勝を阻んだ力士でもあります。その場所における私の大至への敵意は並大抵のものではなく、千秋楽の日に至っては、その日初対面だった現嫁さんに「今日、大至にはぜひ負けてほしい」などと言ったほどでありました。
 このように私のスモウゲームにおいて最も印象深い力士が、私が初の掲示板入りを果たした日を最後に土俵を去る、というものに、不思議な縁のようなものを感じた次第です。
 

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